機器一覧

NMR(核磁気共鳴)装置

 溶液状態の分子構造を調べる装置。一般的には、基準物質とよく溶け合った均一状態の溶液約 0.5mlを外径5mm、長さ18cmのNMR試料管に封入したものを試料とする。特に、有機化合物の600MHz 1H、100MHz 13C スペクトルから、それらを含む分子の高感度定性・定量分析を行うことができる。プローブ部分の均一高磁場を維持するために、常に液体窒素、液体ヘリウムによって冷却している。

機器名 NMR(核磁気共鳴)装置
メーカー・形式 ブルカー AVANCEⅢ 600MHz
主な用途 溶液系での分子構造の決定
NMR(核磁気共鳴)装置

大型試料室付蛍光X線分析装置

 大型試料室(60cm×60cm×60cm)をもち、大型、不定形の試料を非破壊で分析できる。普通の試料(固体、粉体、フィルムなど)は、6試料ターレットにセットして、続けて6試料まで測定できる。フッ素からウランまでの元素を、微量(ppm)から高濃度まで分析できる。ファンダメンタルパラメータ法による自動分析プログラムにより、定性分析後、概略の含有率を算出する「オーダー分析」、標準試料がないときに行う「フリー定量」、数点の標準試料を測定して装置の感度較正を行う、より高精度な「グループ定量」ができる。
 測定雰囲気は、真空あるいは大気である。X線管はCrとW(共に3kW)、分光結晶はLiF(200)、EDDT(エチルジアミンジタルタラート)、TAP(フタル酸水素タリウム)を備えている。X線検出器はガスフロー型比例計数管(PRガス使用、軽元素用)とシンチレーション計数管(重元素用)を備えている。
 測定データはUSBポートからフラッシュメモリーなどに保存できる。
 6試料ターレットを使用する場合は、試料寸法は最大51mmφ×30mmHである。粉末試料の成型には、手動油圧プレスを備えている。標準ではX線の照射部分は30mmφである。目的によって、試料マスク(Ti製30、25、20、15、10、5mmφ、Al製30、20、10mmφ、Cu製30mmφ)を選択して使用する。

機器名 大型試料室付蛍光X線分析装置
メーカー・形式 理学電機
SYSTEM 3511
主な用途 固体試料の微量から大量までの無機元素の定性定量分析
大型・不定形試料の成分分析
大型試料室付蛍光X線分析装置

X線光電子分析装置

 軟X線照射によって、固体表面から放出された光電子の結合エネルギーを測定する装置であり、固体最表面(深さ数ナノメートル)の元素分析と、酸化の状態や有機物の官能基の種類を知ることができる。
X線銃は、Mg/Alデュアルアノードである。10試料一括導入キット付属。高速イオン銃を備えているので、試料の表面をイオンエッチングで削り、深さ方向の分析ができる。
試料サイズは、最大10mmφで、高さは5mm以内である。粉末試料ホルダーを3個備えている。測定データはフラッシュメモリーなどに保存できる。

機器名 X線光電子分析装置
メーカー・形式 島津ESCA-3400
主な用途 固体最表面(深さ数nm)の元素分析、化学結合状態を分析する
X線光電子分析装置

ICP発光分光分析装置

 アルゴンプラズマ中に溶液を噴霧し、プラズマにより、励起された原子の発光スペクトルから含有元素を定性定量分析する。放射性元素と常温で気体の元素を除く69の元素の分析ができる。ppmからppbまでの高感度の分析ができ、多元素を同時に分析する。検量線の直線範囲が4~5桁であるため、分析できる濃度範囲が広く、化学干渉やイオン化干渉等、共存元素による影響が少ない。
 試料は数百ppm以下に調製した溶液である。
 分光器はエシェル型で、エシュル回折格子は52.91本/mm、検出器はCID86を使用している。
 定性分析と定量分析ともパソコン(windows XP)からプログラムにより自動分析する。データはUSBポートから、フラッシュメモリーなどに保存できる。 高濃度試料の霧化によるネブライザ先端の詰まりを少なくするためのアルゴン加湿器を使っている。

機器名 ICP発光分光分析装置
メーカー・形式 サーモフィッシャーサイエンティフィックiCAP6300
主な用途 各種試料の微量金属の分析
ICP発光分光分析装置

原子吸光分光分析装置

 180~880nmの範囲に輝線スペクトルを有する元素の溶液試料の定量分析(ppm~ppb、元素により感度が異なる)が可能である。測定元素の光源ランプを必要とする。光源ランプは Li、Be、Na、Na+K、Ca、Ca+Al、Ca+Mg+Al、Mg、Al、Si、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、As、Sr、Zr、Mo、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Ba、La、Pt、Au、Hg、Pb、Bi、Pd、W、Cs を備えている。付属装置としてオートサンプラーがある。

機器名 原子吸光分光分析装置
メーカー・形式 Themo Elemental SOLAAR M5
主な用途 セラミック、金属材料の成分分析
原子吸光分光分析装置

高速液体クロマトグラフ

 液体試料の定量分析、分離精製ができる。1台のポンプで3種類までの溶媒を精度良く混合する低圧グラジェント、インラインで溶媒を脱気するデガッサが付属し、GPCによる分子量分布計算機能を持つインテグレータがある。検出器として紫外吸光光度計と示差屈折率計、蛍光検出器を備えている。マイクロシリンジ、カラム、溶媒を用意する。

機器名 高速液体クロマトグラフ
メーカー・形式 日本分光 PU-980
主な用途 多成分混合試料、微量含有成分の分離分析
高速液体クロマトグラフ

イオンクロマトグラフ

 イオンクロマトグラフ(IC)は、送液部、分離部、検出部、記録部の4つの部分で構成されている。分離部はイオン交換モードを採用している。分離カラムは陰イオン交換カラムIonPac 4 AS19 4mmを用いている。また、本装置の特徴である電解再生サプレッサーDionex ERS 500を導入していることから高感度で分離能に優れている。溶離液には陰イオンキット(CR-ATC,EGC-KOH)を溶離液ジェネレーターによって送液している。本溶離液は陰イオン用であり、陽イオンを測定するときはカラムおよび溶離液の交換が必要である。さらに、オートサンプラーを備えている。

機器名 イオンクロマトグラフ
メーカー・形式 サーモフィッシャーサイエンス ダイオネックス ICS1100
主な用途 水溶液中の陽イオン、陰イオンの分離分析
イオンクロマトグラフ

元素分析装置

 物質中の炭素、水素、窒素および硫黄の含有量を測定できる。分析試料は、通常の有機物で1~3mg。分析時間は6~8分。スズカプセルは、測定者で用意する。

機器名 元素分析装置
メーカー・形式 パーキンエルマー 2400Ⅱ
主な用途 有機化合物の元素分析
元素分析装置

ダブルモノクロ紫外可視分光光度計

 波長領域190~900nmにおける分光透過率を測定する。試料は通常液体、溶液であるが、薄膜でも測定できる。データはWindows対応で、バンドギャップ、膜厚計算のプログラムがある。データは各自フロッピーディスク(3.5インチ)に保存する。積分球装置、粉末試料ホルダーが付属している。分光測定用セルを用意する。

機器名 ダブルモノクロ紫外可視分光光度計
メーカー・形式 日本分光 V-560DS
主な用途 微量の無機、有機化合物の定性定量、微量の共役系の検出、定量
ダブルモノクロ紫外可視分光光度計

簡易型フーリエ変換赤外分光光度計

 フーリエ変換赤外分光光度計は通常の分散型分光器とは異なり、二光束干渉による干渉曲線をフーリエ変換することによりスペクトルを与える。フーリエ変換と共に差スペクトル、スペクトルの拡大等の演算はコンピュータによって行い、高精度のスペクトルを得ることができる。全反射法によるATR PRO 410-S 1回反射測定装置が付属していて、Geとダイヤモンドのプリズムを備えている。液体、固体、粉体試料を測定することができる。データはUSBポートからフラッシュメモリーに保存できる。

機器名 簡易型フーリエ変換赤外分光光度計
メーカー・形式 日本分光 FT/IR-470Plus
主な用途 有機化合物の構造解析
簡易型フーリエ変換赤外分光光度計

蛍光分光光度計

 波長領域200〜750 nmの蛍光およびりん光測定を行う。三次元蛍光スペクトルや三次元時間変化スペクトルの測定も可能である。ペルチェ式恒温セルホルダー(0〜70˚C)付属であるため、細胞内カルシウムイオン濃度など生化学試料の測定にも対応している。測定用石英セルは利用者が用意する。

機器名 蛍光分光光度計
メーカー・形式 日立 F-7000
主な用途 極微量の無機成分や、共役系をもつ有機成分の検出、定量
蛍光分光光度計

マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型 質量分析計

 装置はMLDI-TOF-MSと略される。MALDIとは、Matrix Assisted Laser Desorption/Ionization(マトリックス支援レーザー脱離イオン化法)の略称。試料は多量のマトリックス(Matrix)と均一に混合された状態にある。TOF/MSとは、Time of Flight Mass Spectrometry(飛行時間型質量分析法)の略称。質量電荷比m/z値の違いでイオンの飛行時間が異なることを利用して質量分析をおこなう方法を「飛行時間型質量分析法」(TOF/MS)と呼ぶ。タンパク、ペプチド、糖、DNAなどの生体高分子だけではなく合成高分子などの分子量を決定し、構造解析をおこなうことができる。測定範囲はリニアモード 1000Da~130kDa、リフレクトロンモード800Da~4,000Daである。マトリックスは利用者で用意する。

機器名 マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型 質量分析計
メーカー・形式 ブルカー・ダルトニクス autoflex speed-KS
主な用途 固体試料の質量分析、タンパク質・ポリマーの質量分析
マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型 質量分析計

ガスクロマトグラフ質量分析装置

 有機化合物を測定するすべてのユーザに対応できる機種である。きわめて僅かな未知試料を分離、同定できる。測定モードにはSCAN法(定性)とSIM(定量)法がある。MSはEI法およびCI法のどちらでも測定が可能である。試料測定にはヘッドスペース法、熱分析法、キュリーポイント法および液打ち法のいずれでも対応できる。定性分析および定量分析ともパソコン(windows7)からプログラムにより自動分析できる。測定範囲は分子量1090m/zまでである。キャピラリーカラムはセンターでも持っているが、原則として利用者が分析目的に合ったものを用意する。

機器名 ガスクロマトグラフ質量分析装置
メーカー・形式 島津 GCMS-QP2010 Ultra ヘッドスペースサンプラー Turbo Mtrix HS40 ダブルショットパイロライザー PY-2020iD
主な用途 低沸点、微量試料の分離・同定、熱分解ガスの質量分析
ガスクロマトグラフ質量分析装置

示差走査熱量計

 試料(個体、液体)の吸熱量、発熱量測定から融解、熱分解、相転移挙動を調べることができる。試料は、専用セル(Al)に数mgを入れて、クリンパで密封する。測定温度範囲は、-150℃〜725℃、プログラム速度は、1℃/h〜100℃/minである。解析ソフトを使用することにより、データ(アスキー変換、エクセル)をフラシュメモリーに保存できる。

機器名 示差走査熱量計
メーカー・形式 リガク  DSC8230
主な用途 各種材料の加熱時における分解性、反応性の解析
示差走査熱量計

示差熱熱重量同時測定装置

 融解、熱分解、相転移挙動を測定する。測定最高温度は1500℃(常用1300℃)である。DTAピーク面積計算などのデータ解析機能をもつ。測定用セルは利用者が用意する。

機器名 示差熱熱重量同時測定装置
メーカー・形式 セイコー電子 TG/DTA 300
主な用途 比熱、反応熱、転移熱の定量
示差熱熱重量同時測定装置

TG/DTAガストランスファー分析システム

(構成) 

TG/DTA セイコーインスツルメンツ EXSTER 6000、TG/DTA 6300
ガスクロマトグラフ ヤナコ分析工業 G2700T
クロマトコーダ システムインスツルメンツ 21

 ガスクロマトグラフには、熱伝導検出器(TCD)を使用し、一酸化炭素・二酸化炭素・窒素・酸素・アンモニアなどの各種ガスを分析できる。分析できるガスの種類はカラムによって異なる。カラムは利用者で準備する。

  

機器名 TG/DTAガストランスファー分析システム
メーカー・形式 セイコー電子 TG/DTA 6300
ヤナコ G2700T
主な用途 各種材料の加熱時における分解性、反応性の解析
ガスクロマトグラフ
TG/DTAガストランスファー分析システム

TG/DSC/MS/FTIR同時熱分析システム

 熱分析-質量同時測定装置(TG/DSC(DTA)/MS)はNETZSCH STA449F3 JupiterおよびQMS 403D AeolosとDSC3500Aである。前者はTG/DSC(DTA)/MS同時測定装置、後者は低温DSCである。DSC(DTA)/TG部分は2つの電気炉を備えている。1つは高温炉のロジウム炉で室温~1650℃までの加熱炉で、もう1つは低温炉のシルバー炉でマイナス120℃~675℃までの加熱炉である。センサーを交換することで種々の測定が可能となる。 TG/DSCセンサーの温度範囲は室温~1600℃と1200℃、TG/DTAセンサーは室温~1600℃およびTGセンサーは室温~1600℃を備えている。また、熱分析により発生したガスは四重極の質量分析部へ導入され、質量測定範囲1~300m/zでMS分析できる。DSC3500Aはマイナス120℃~675℃までの測定が可能であり、冷却には液体窒素を使用する。更に本装置は分解ガスを赤外分光光度計(FTIR)で分析できるシステムでもあり、FT-IR装置はBRUKER OPUS(顕微鏡付FTIR)を設置している。当然FTIRのみでの分析も可能である。

機器名 TG/DSC/MS/FTIR同時熱分析システム
メーカー・形式 NETZSCH STA 449F3 Jupiter
BRUKER Optics
顕微赤外分光システム HYPERION
主な用途 各種試料の加熱、冷却時の熱的性質および分解ガス成分の定性
顕微システムによる物質の構造解析
TG/DSC/MS/FTIR同時熱分析システム

円二色性分散計 高速ストップドフローシステム

 163~1600nmにおける円二色性スペクトルを測定する。
 付属装置としてストップトフロー装置SFC-563Tを備えている。

機器名 円二色性分散計 高速ストップドフローシステム
メーカー・形式 日本分光J-1500
主な用途 タンパク質の2次構造解析
キラル分子の測定
円二色性分散計 高速ストップドフローシステム

ポータブルガス分析計

 排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を高感度(0~25ppm、最大5000ppm)で測定する。測定原理は、窒素酸化物を一酸化窒素に変換し、これとオゾンの反応により生じる発光量を測定することによる。

機器名 ポータブルガス分析計
メーカー・形式 柳本 ECL-88A
主な用途 窒素酸化物の測定

蛍光発光マイクロプレートリーダ

 蛍光マイクロプレートリーダー(Microplate Reader)とは物理学・化学・生物学の実験や検査などで広く用いられる測定用機器で、マイクロプレートに入れた多数のサンプル(主として液体)の光学的性質を測定するものである。この装置により200~900nmの蛍光スペクトル測定が可能となる。この装置は下方測定機能を有し、(1)蛍光物質などの定量、(2)細胞の増殖・生存率の測定、(3)タンパク質等の分子間相互作用、(4)酵素活性の測定、(5)医薬品などのスクリーニング等に使用することができる。

機器名 蛍光発光マイクロプレートリーダ
メーカー・形式 コロナ電気 SH-9000Lab(F・BF・CL)
主な用途 吸収、蛍光、時間分解蛍光、発光測定ができる
蛍光発光マイクロプレートリーダ